「統一地方選」 維新と黒岩祐治の“性情”不安【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第37回
■安倍晋三周辺カルトの末路
反日カルトやマルチ商法などの反社会勢力の広告塔だった安倍晋三の周辺にはいかがわしい連中が集結していたが、その残党もすごいことになってきた。元NHK解説委員で安倍の「喜び組」とも呼ばれた岩田明子が《「光の人」だった安倍元首相 死去9カ月でも埋まらぬ「穴」》なる記事を書いていた。《野田佳彦元首相は昨年10月、衆院本会議で行われた追悼演説で、安倍氏を「強烈な光」と表現した。その言葉通り、人間としての安倍氏はまさに「光の人」であった》《「安倍晋三」という政治家は日本史上、類いまれな戦略家で、外交、安全保障、通商分野において歴史を刻んだ首相だった》そうな。
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たしかに安倍は「光の人」だった。手かざし宗教の崇教眞光の教団本部で行われた大祭では「主の大御神様、救い主様、聖珠様、教え主様、立教五十周年大祭がこうして盛大に開催されましたことを心からお喜び申し上げる次第でございます」と祝辞を述べている。安倍は「神組み手の末席に名を連ねさせていただきました」とも発言。教団によると「神組み手」とは信者のことであるという(「FRIDAY」2022年8月19・26日号)。
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さらに岩田は、安倍がいると雨が降らなくなると言い出した。《2013年にモンゴルを訪問した際、同国政府の計らいで、郊外に星を見に行くことになった。雨が降りがちな地域で予報も雨だったが、安倍氏が現地に到着した瞬間、雲が切れて夜空に満天の星が広がった。梅雨のシーズンに開催された伊勢志摩サミットや、ほかの外遊でも同様のシーンがよく見られた》。カルトの末路は悲惨だね。ビチョォッ~~~~。
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安倍周辺と言えばこんな人もいた。自称国際政治学者の三浦瑠麗のツイッター投稿で夫婦間のトラブルをさらされたとして、テレビ朝日社員の男性が三浦に300万円の損害賠償などを求めた訴訟で、三浦に30万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した。男性は記者会見で「学者として公に発言するのであれば、責任を自覚してほしい」と語ったが、アレ、学者だったんですかね。ドキュ~~~~~~~ン!!
文:適菜収
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- 目次
はじめに−−「B層」とは何か?
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第一章 内田樹と『日本辺境論』
辺境と偏狭
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
B層グルメと某評論家
B層という言葉が出てきた経緯
なぜ日本はこんなことになってしまったのか?
ルース・ベネディクトの『菊と刀』
安倍晋三の行動原理
学問のブレイクスルー
マイケル・ポランニーと暗黙知
百人一首を暗記する意味
「型」を知るということの贅沢
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第二章 自立を拒絶する人たち
白井聡の『永続敗戦論』
終戦記念日という欺瞞
冗談は櫻井よしこさん
「サヨク」と「保守」の自己欺瞞
「主権の欲求不満」の解消
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第三章 「正義」を笠に着る人たち
ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?
「人間は見たいものしか見ない」
社会的リンチというB層の「正義」
人種問題における「正義」の暴走
「ルッキズム」批判は「正義」なのか?
言葉狩りは「正義」なのか?
若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?
山本太郎と「正義感」について
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第四章 陰謀論に走る人たち
「無知の知」と「無恥の恥」
不道徳としか言えない果物屋
「維新に殺される」
新型コロナは「バカ発見器」でもあった
ひっくり返って駄々をこねる老人たち
Yahoo!ニュースのコメント欄
知識はあるけど教養がないバカ
デマは言論の自由にあらず
社会の変化は元には戻らない
99%の人が知らない話
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第五章 無責任な人たち
安倍の次は維新に騙されるB層
メディアの劣化が止まらない
大阪都構想のデマと事実隠蔽
総選挙で湧いてきたB層
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第六章 恥知らずな人たち
飼い犬の遠吠え
安倍晋三の本質を映し出す一枚
ツッコミ待ち政治家だらけの国
日本の崩壊に気づいていないB層
日本最大の権力者は「改革バカ」
「ジューシー」発言は外部の拒絶
悪意なく嘘を重ねる人々
カルト化した自民党広報本部
百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」
日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相
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おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される
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